日銀、ETF来春にも貸し出し 市場の流動性向上狙う
おはようございます。
今日のニュースは、めずらしく日銀ネタです
このブログはニュース配信のためのブログで、もっと株式市場の濃い話は本丸のブログとなります。是非ご訪問ください
日銀は市場からETFを買いまくっています。そして買ったETFの金額は公開されています
こちらのサイトになります。
指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果
各月の情報がEXCELファイルに格納されていて、毎日最低12億円は買っていて、前場が、それなりにマイナスだったときは午後に買い出動して704億円買っているのがわかります。
こんなことを2010年からやっています。
「日銀は4月、大規模緩和策の持続性を高める措置の一環でETF貸付制度の導入検討を決めた。現在、年6兆円のペースでETFを買い入れ、保有残高は3月末時点の時価で28.9兆円に上る。」
私もすっかり忘れていたのですが、4月にこの29兆円のETFを貸し出す制度がはじまるとのこと。
大体 外人が年間4兆円売ったら大暴落 4兆円買ったら大暴騰。の世界で毎年6兆円買うというのがいかにクレージーかわかります。
現実に外人は売りまくり
個人も株主の高齢化でうりまくり。
銀行も持ち合い解消でうりまくり。
気がつけば、それらをみんな日銀が買い占めるという状況になってしまっています。
そして日銀は買ったら最後、売らないので、流動性が異常にすくなくなっていて。
株価は高値に放置されたままとなっています。
そして大株主となっています。
例えば9983のファーストリテイリング(ユニクロ)は
第2位の日本マスター信託 19.9% 日本トラスティ信託10.9%の合わせて30.8%が日銀となっています。
そして、ユニクロの時価総額が7.18兆円ですから2.2兆円を日銀が保有していることになります。
こんな調子です。
最初は日銀の買いに合わせると、儲かるので投資家は喜んだのですが、市場の流動性が失われて、日経平均は下がらなくなってしまった。
そして誰もいなくなった状態です。
つまらない相場になってしまったのです。
なので日本の株式市場が生き返るには日銀が売るしかないわけですが、ご覧の通り、日本の経済は未来が暗いので、日経平均は大暴落するでしょうね。
そんな感じで市場の流動性を確保するためにETFを貸し出すよという制度が来年春からはじまるようです。
どのくらいの規模かですよね。これは日銀が将来的に保有ETFを放出するための布石ともとれます。
ちなみに、日銀はETFで、とんでもない金額の配当収入を得ているはずです。だから損失も出ていないはずなのです。
で、現状をいうと、日銀が流動性を異常なまでに低くしている上に空売りが非常に入っていますので、踏み上げが起こっているので。先高感が非常に高いです。
その辺の話は、もう一つのブログで語っていますが、すべて日銀が絡んでいるのです。
いずれにせよ、日銀が非常に大きく市場に関与していますし、その動きに変化があれば株式市場は大きく動くことになります。